

HANTENERIについて
わたしは盆踊りが大好きです。
探してみると盆踊りや小さいお祭りは意外と近所で、しかもたくさん開催されていることに気がつきました。
近所だし、浴衣を着ていくには大げさかな?と思い洋服で出かけると、会場には浴衣を着ている方々が結構いらっしゃったりして、そんな姿を見るとやっぱり浴衣姿って夏らしくて、日本らしくて、とても魅力的だなと思いました。
ここ数年、簡単に着用できる浴衣やセパレート浴衣が浸透していますが、なかなか日本の古風な柄、伝統的な生地で作られているものが少ないなと感じていました。
日本の伝統文化でもある「染め物」も昔からの製法で作ることができる職人さんが年々減っていると聞きます。
丹念につくられた美しい生地には日本の魅力が詰め込まれているので、眠っているヴィンテージ生地を
新しい形で“再生”したいという想いがハンテネリのコンセプトの原点です。
浴衣生地の魅力は廃棄が少なく済むところです。
アパレルの廃棄問題は深刻と聞き、無駄にしない・物を大事にするという日本の知恵が詰まった浴衣生地の魅力を改めて感じました。
トップスはできるだけ生地を裁断せず(廃棄が出ないよう)つくれる“貫頭衣(かんとうい)”という日本では弥生時代の人が用いていたデザインをベースにすることにしました。“貫頭衣”で検索すると同じような衣服が見られると思います。
また、わたしにとって大事なポイントであるポケット問題。
盆踊りの最中に手荷物があると、踊るのにとても不便だったのでトップスに2つ、スカートに1つポケットをつけました。
近所にも手ぶらで出かけるのに十分なように深めのポケットです。
スカートは浴衣をイメージに沿うよう巻きスカートにしています。飲食をたくさん楽しめるようにウエストはゴムにしました。
古風な柄・浴衣生地で着やすい形。
ファッション性にこだわり奇抜でチャレンジしにくいものではなく、日本浴衣の柄・形を残すことにこだわることでどなたでも気楽に「着てみようかな」と思っていただけるものを目指しました。
浴衣は、家庭でのくつろぎ着が起源だそうです。お祭りや花火大会だけではなく、普段着としても気軽に着ていただけると嬉しいです。
ハンテネリのセットアップ浴衣は、ひとつひとつ選んだ生地のため全て1点物となります。
気持ちが上がるお気に入りの柄を見つけていただき、たくさんの素敵な思い出を作っていただけたら、とても嬉しく思います。